
前回のボイスモードからの流れで、Claudeでも音声入力を使いたいと思った。
Claudeのアプリ

Claudeはいつもパソコン・スマホともブラウザで使っているので、まだアプリ版は試したことがない。そのアプリ版はiOS 17以上が必要なので、僕のちょっと古いiPhoneではインストールできない。今のところ買い換える予定もないのでしばらくダメそうだ。普段からClaude、Claudeって言ってるのに、これはちょっと残念。
でもOpenAIのボイスモードを使ってから、音声入力への熱が高まっているので、なんとかして導入してみたい。
iphoneの音声入力
ブラウザ版でも、もともとiphoneについている音声入力機能で打ち込むことはできる。ただこれは前から試しているけど、聞き取り能力、文脈理解ともに精度は低い。まず口語の聞き取りが苦手で、普段の感じでしゃべると、接続語や語尾はほとんど誤変換する。それから、同音異義語も苦手で、文脈的にありえない方を選んで変換することが多い。その修正作業が面倒で、「だったら最初から手で打った方が早いな」って思ってしまう。
聞き取りやすいように滑舌良く喋るとか、文脈を間違えないように文の組み立てに気を使うとか方法はあるけれど、もっと直感的な使用感を求めて音声入力を使っているので、それでは本末転倒だ。
もちろん便利な場面もあって、歩きながらメモ代わりにとか、誤字があっても断片だけ残ればいいとかそういう用途なら使えるのだけど。
Androidタブレット
ここでふと思い出した。Claudeアプリにはiphone用だけでなくてAndroid用アプリがあったはずだ。実は前にAndroidタブレットを買ったのだった。T-Padとかいう謎のタブレット。これは、もともと使ってたWindows Surfaceのバッテリーが膨らんで使えなくなって、急遽代わりに買ったもの。正直、名前からしていかにもipadもどきの感じで抵抗はあった。
そして、安さに負けて買ってしまったのの、あんまり使い勝手も良くなかった。T-Padが悪いのか、そもそもAndroidがイマイチなのかそれはよくわからなかった。ほんとに「安物買いの銭失い」で、悔しい思いをしながら、その辺に置きっぱなしにしてた。
Android用Claudeアプリ
このT-PadでClaudeアプリが使えたはず。あの失敗を取り返すことができれば、少しは気持ちも晴れる。長いこと使ってなかったから充電ケーブルを探すとこから始めなきゃいけなかったけど、Android版のアプリは問題なくインストールできた。
アプリを使ってみると、音声入力モードが付いてた。これはChatGPTみたいな完全な音声対話じゃなくて、キーボードを打つ代わりに音声入力できるというもの。iphone付属の音声入力と意味合いは同じだが実際に試してみると、やはりClaudeのほうが精度が高くて、これは使えそうだと思った。
使いにくい点
ただし、ちょっと気になることもある。入力内容がチャット画面に出てこないことだ。これだと誤変換なく正確に入力できてるのか分からない状態でClaudeに送信しなくちゃならない。間違ってる箇所だけ直すとかできないので、ちゃんと聞き取ってるのかなと、もやもやした気持ちになる。もちろん送信後には、Claudeの返答ふくめて全て確認できるのだけど。
ムーブは聞き取ってもタントは聞き取らない
あとは、固有名詞に関しても気になる。例えば僕の乗っている車の「タント」が全然認識されなくて困った。どうやっても、「タント」が「担当」とか「塔」とかになってしまう。文脈があれば理解できるかもと、「ダイハツのタント」とか「軽自動車のタント」と言ってみたりしたが、これもだめで、やはり「ダイハツの担当」になってしまう。「タントに乗って」といえば「タンドリーの~」になる。
そしたら同じダイハツの「ムーブ」はどうかなと試すと、意外と「ムーブ」のほうは聞き取ってくれる。もしかすると僕の鼻声が原因かもしれない。ただ、これは治しようがないのでどうしようもない。また、辞書登録があればまだなんとかなりそうだけど、Claudeのアプリにはそのような機能がないので、やはり使いにくい。
さらに気になるといえば、どうもClaudeは、入力内容をかなり端折ってる感じがする。後にチャット欄に出てくる文章がだいぶ短くなってるので、少し変だなと気がついた。多分、聞き取れていないというよりは内容を要約してるんだろう。要点は掴んでくれてるんだろうけど、これもちょっと気になるところ。
Androidの音声入力
Claudeのアプリもいまいちかなと考えてた時に、またひとつ発見があった。Claudeの音声入力とは別に、Androidの音声入力も使えるのだ。キーボード入力画面の上にボタンがあって、これをタップするとAndroidの音声入力が立ち上がる。
もともとAndroidに期待がなかったので気にもしてなかったけど、あらためて使ってもみると、これが良かった。ほとんどの口語を聞き取るし、同音異義語の選択もまずまずで、この辺の精度はiphoneと雲泥の差があった。さらに、Claudeが苦手にしていた「タント」もほぼ認識してくれる。その上、しゃべった内容もリアルタイムでチャット入力欄に表示される。これはかなり理想的な性能だ。
音声入力はAndroidを使っていくことにした。
AndroidタブレットをClaude専用機にする
ようやくAndroidとGoogleをかなり見直したっていうか。やはりAIに関してはappleよりもgoogleほうが強いなと思い知る。あとはこのT-Padも無駄にならなくて本当に良かった。ほぼClaudeのアプリの音声入力でしか使わないけど、それでも便利で重宝している。それにAndroidの音声入力が優れているのがわかったのが大きい。このままタブレットを持ち歩くのは大変なので、Claude専用機として、なにか中古の安いAndroidのスマホでも探してみようかと思った。
(つづく)
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