ナナフシ観察記録📒【5】 アカメガシワを食べる

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【5】 アカメガシワを食べる

今回はナナフシの飼育で発見したアカメガシワの意外な魅力と、そこに至った経緯を書いていきます。

11月に入ると、道端で目に付く葉っぱは、アカメガシワくらい。秋口にもかかわらず、まだまだ元気だ。これが食べられたら楽なんだけど・・・と思う。

前回食べられなかったのは、幼虫があまりに小さかったからで、桜の花びらを食べて少し大きくなった今ならもしかしたら食べられるかもしれない。

ダメ元で少し摘んで与えてみることにした。

アカメを食べる

これくらいの大きさになると、このアカメも食べれるようで、これでまた当面の食料の心配はなさそうだ。

※動画は11月の初旬頃

先代ナナフシの主食がアカメガシワになった理由

そもそも、アカメガシワをあげるようになったのは第4世代ナナフシからで、なんでそうなったかというところも、思い出しながら書いておきます。

図鑑なんかを調べても、ナナフシの食草はクヌギ、コナラ、サクラあたりが主に書かれていて、アカメガシワというのはあまり見たことがない。

実際に育てた感じでも、特にサクラが好物のようで、複数の葉っぱを入れておくと、真っ先にサクラを食べることが多かった。

出来るなら好きなものを食べさせて育てたいから、サクラを率先して取ってくるのだけど、サクラの葉にはひとつ心配事がある。観賞用に植えられるサクラには、たいてい時期になると薬剤が散布されて毛虫を駆除している。薬剤がついている葉はナナフシにもよくないだろうと、なるべく散布されていない物を探したりしていた。

探し方としては、まず街路樹のような町中にあるサクラは最初から除外した。子供の頃は街路樹のサクラから毛虫が落っこちてきたり、道路に大量の毛虫が蠢いていたりと、その時期の恐怖体験として今も記憶に残っている。そういえば、大人になってからは桜の下を歩いていて毛虫で不快な思いをしたことがない。そもそも見ることもなくなって毛虫のことなど忘れてしまっていたほどだ。これは当時より毛虫の駆除が徹底されているからだろうか。となると、相当の量の薬剤が塗布されていることだろう。こんなものをナナフシに食べされるわけには行かない。

安全なサクラを探す

山に入って野生のサクラから取ってこれればそれに越したことはないが、普通に住宅地で暮らすナナフシの日々の食事にそれは現実的でなかった。

良いことに、家の近くに大きな公園があった。分類的には森林公園と呼ぶような、自然を広く残して作られた公園だった。それ自体も自然豊だが、公園と公園をつなぐ遊歩道は、林道のようであり、自然観察にもってこいの場所だ。最初のナナフシもこの公園の外れで見つけた。

ここのサクラなら大丈夫だろう。そう思って季節になると葉っぱを刈り取りに行った。それでも、公園のメインストリートは薬剤が撒かれている可能性があるので、外れの林道の、それも植えてあるのかそれとも勝手に生えきたのかわからないようなワイルドなサクラを探した。ここまでは薬剤も撒かないのではないか。そのなかでも特に虫食いが多いものを選んだ。これだけ虫が食べているということは、薬剤の心配が少ないという読みだった。

実際にそこで取ったサクラでナナフシは3世代ほど繁栄した。このサクラを取ってくると毎回喜んで食べて(いるように見え)たし、その姿を見るのが毎日の楽しみでもあった。

ナナフシに異変

異変があったのはその後だ。引っ越しをしてこの公園のサクラを取れなくなった。しかたなしにその辺のサクラあげることになる。なんだか食いつきがよくない。それでも、サクラなら食べるはずだと置いておくと、確かに食べるのだが、やはり様子が変だった。

やがて、都心部のサクラあげたナナフシが緑の血を吐いてのたうち回って死んでしまった。他のナナフシも力尽きて、なぜか体が節ごとにばらばらになるという始末。呪のように恐ろしい薬剤の仕業だった。

都心で虫を殆ど見ない理由が何となくわかった気がした。

それ以来、住宅地にあるサクラをあげるのが、なんだか怖くなってしまった。

意外にもアカメガシワをたくさん食べた

第4世代のナナフシには、コナラ、クリ、ケヤキ、エノキなどを、好物のサクラの代わりにあげていく。それからアカメガシワも。なんとなくアカメガシワも食べるのは知っていた。初代のナナフシを持って帰ったときに、植木鉢で育てていたアカメガシワを齧られた記憶があるからだ。もっとも身近にある植物でもあるので、これを食べてくれると助かるなと思っていたが、本当によく食べてくれた。バラエティパック的に数種あげても、アカメガシワを一番食べた。

エノキも近くに生えていて取りやすいし、図鑑にもよく食べると書いてあるけれど、なぜかあまり食べない。これは先代のナナフシもそうで、そもそもそんなに食べる葉ではないのか、個体の遺伝的に好みじゃないのか、その辺は謎のままだ。

そういうわけで、都心部やその周辺でナナフシを飼うならアカメガシワを主食にするのが良いのじゃないかと思う。

(つづく)

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